シカゴ穀物概況・12日
【シカゴ支局】12日のシカゴ市場でトウモロコシが大幅下落し、中心限月物終値ベースで約2カ月半ぶりの安値をつけた。米農務省が12日発表した9月の穀物需給でイールド推定(1エーカー当たりの収穫量)を前月比で上方修正し、市場予想を大きく上回った。同省の推定が実現すれば、今秋の収穫量は過去2番目の豊作になる。「今回のイールド推定値は驚くべき高水準で予想外だった」(米穀物アナリスト)との声が聞かれた。12月物終値は前日比14.25セント安の1ブッシェル=3.5250ドル。
大豆は反発した。穀物需給が過去最高の収穫量見通しを示したため、一時的に売られた。売り一巡後は豊作見通しは予想の範囲内との見方から反発した。11月物終値は同8.25セント高の8.40ドル。
小麦は続落した。トウモロコシの下げにつられた。穀物需給で世界在庫が前月比で上方修正されたことも売り材料になった。12月物終値は同12セント安の5.0675ドル。