広島市中心 バス180円均一料金 広島バス・広島交通も
広島バス(広島市)や広島交通(同)は29日、広島市内中心部を走るバスの運賃を11月1日から180円均一に変更すると発表した。芸陽バス(広島県東広島市)も加わる見通し。広島電鉄が28日に発表したのと同じエリア内で実施する。路面電車の市内線と同額に合わせて広島駅―紙屋町は20円値上げとなり、エリア内の他区間では10~40円の値下げになる。
広島市が策定した「地域公共交通網形成計画」にもとづいて、市内のバス各社は誰でも分かりやすく、乗りやすいバスにするため、市内エリア内の均一運賃の導入を検討してきた。広島、新白島、横川、西広島のJR各駅から市内中心部には現金で180円、広島県内の交通系ICカード「PASPY」(パスピー)なら170円になる。市民に路面電車とバスの区間内均一料金の考え方が定着することにより、マイカーやタクシーからバスや路面電車に切り替えてもらい、利用者増につなげる狙い。
広島バスはこれに加えて、同社のバス、広島電鉄の路面電車のどちらも乗車可能な共通定期券の新設も検討している。