ロンドン外為12日 円は反発 ポンド反発 離脱めぐり不安定な値動き
【NQNロンドン】12日のロンドン外国為替市場で円相場は反発した。英国時間16時時点では、前日11日の同時点と比べて20銭円高・ドル安の1ドル=111円20~30銭だった。横ばいが続いた後、午後に発表された8月の米卸売物価指数が予想に反して前月比でマイナスとなったことを受けて、ドルが主要通貨に対して売られた。午後に円買い・ドル売りが広がった後、円の高値で小動きとなった。
円の対ユーロ相場は3日続落した。同20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=129円30~40銭だった。
ユーロは対ドルで反発した。同16時時点に比べ0.0040ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1620~30ドルだった。13日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、午前からユーロ買いが優勢だった。米経済指標が発表された後にユーロ買い・ドル売りが一段と進んだ。
英ポンドは対ドルで反発した。同0.0020ドルのポンド高・ドル安の1ポンド=1.3010~20ドルだった。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる思惑から、ポンドの値動きが激しい1日となった。早朝に英与党保守党の一部議員がメイ首相降ろしについて議論したとのBBCの報道を受け、ポンドが伸び悩む場面もあった。ただ、ユンケル欧州委員長が離脱後の英国との密接な貿易と安全保障の関係を約束すると改めて示したことから、ポンドは買い戻された。正午前後には再びポンドが売られ下げに転じる場面もあった。