ドイツ株20日 大幅反落、農薬大手バイエルが急落
【NQNロンドン】20日のフランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は大幅に反落した。終値は前日19日と比べて184.52ポイント(1.57%)安の11603.89だった。医薬・農薬大手のバイエルが急落したほか、BMWが大幅安となったことが響いた。
バイエルは10%近く下落した。日中に一時13%安となる場面があった。米国で係争中の傘下の米モンサントが販売した除草剤の発がん性をめぐる裁判で、19日に陪審団がバイエル側の主張を認めなかったことから先行きを懸念した売りが膨らんだ。
BMWは、2019年の業績が悪化するとの見通しを示したことが売り材料視され、約5%安で引けた。他の銘柄にも売りが波及し、自動車株は全面安となった。一方、日用品のバイヤースドルフが高かった。アナリストが投資判断と目標株価を同時に引き上げたことを好感した買いが入った。
他の欧州の主要株式市場も総じて下落した。フランスの株価指数CAC40でもプジョーなど自動車株の値下げが目立った。