ツイッター、投稿動画の時間制限を140秒に緩和
【シアトル=兼松雄一郎】米ツイッターは21日、投稿できる動画の時間制限を140秒まで緩和すると発表した。従来はツイッターで30秒、傘下の「バイン」では6秒が上限だった。同時に投稿者向けに動画の注目度を高める「収益化支援アプリ」も開発したと発表した。人気が高まっている動画投稿を活性化させ、利用者の伸び悩みを打開する狙いがある。
収益化支援アプリでは、広告システムと連動した上で利用者の反応を分析したデータが提供される。動画のマーケティングや販売がしやすくなる。同時に、投稿された動画だけを見るための専用画面もつくった。
ツイッター上での動画の投稿は年初から5割以上伸びている。スマホの普及と通信環境の改善で動画は簡単な短いものだけでなく、作り込まれた長い動画も増えている。表示する情報量を制限するツイッターのサービスは画面が小さく、通信環境が悪い環境では利点が大きかった。だが、最近では以前ほど利用者に支持されなくなっている。
米国の動画サービスではユーチューブが主流だが、フェイスブックやスナップチャットが猛烈な追い上げをみせている。利用者の使いやすさと、広告の挿し込みやすさのバランスが勝負のカギになっている。こうした動きをふまえ、ツイッターも表現への制限を緩和する方向へカジを切りつつある。
ツイッターは先月には、投稿を140文字以内とする制限の一部を緩和するとも発表している。