日本郵政、最終赤字289億円 17年3月期 豪トール減損響く
日本郵政は15日、2017年3月期の連結最終損益が289億円の赤字(前の期は4259億円の黒字)になったと発表した。日本郵便を通じて15年に6200億円で買収したオーストラリアの物流子会社トール・ホールディングスについて、ブランド価値を示す「のれん」を一括償却した影響が響いた。赤字は07年の郵政民営化以来初めて。
一般事業会社の売上高にあたる経常収益は前の期比7%減の13兆3265億円。経常利益は18%減の7952億円だった。配当は予想通り通期で50円のまま据え置いた。
18年3月期の最終損益は4000億円の黒字に回復すると見込む。経常収益は7%減の12兆4600億円、経常利益は2%減の7800億円を見込む。
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