自民・萩生田氏、勝敗ライン「自公で過半数」
野党は冒頭解散に反発
自民党の萩生田光一幹事長代行は24日のNHK番組で、衆院選の目標議席について「自公で過半数を超えるのが勝敗ラインだ」と語った。自公は現在、衆院で3分の2を超える議席を持つ。2019年10月に予定する消費増税の増収分の使途を見直し、教育の充実に充てる安倍晋三首相の方針については「法律で縛られている以外の使い方をするなら国民に信を問う必要がある」と述べた。
公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は消費増税の使途見直しについて「(消費増税を決めた12年の与野党3党合意の)基本的考え方から大きくずれているわけではなく延長線上にある」と容認する姿勢を示した。
野党各党は28日召集の臨時国会の冒頭にも解散する首相の方針を批判した。民進党の大島敦幹事長は「国会で論点、課題を理解してもらったうえで解散すべきだ」と強調。所信表明演説に対する代表質問や予算委員会などを開くよう求めた。
共産党の小池晃書記局長は民進党などとの野党共闘について「接戦となる選挙区を中心にお互い譲り合って(与野党が)1対1の対決構図を作っていきたい」と語った。これまで相互推薦や相互支援を求めてきたが、柔軟姿勢を示した形だ。
民進党の大島敦幹事長は「1対1に持ち込むことが望ましい」と指摘した。一方で「政権選択の衆院選では、相互推薦はなじまない」とも強調した。