政府、エボラ対策などに重点 研究開発予算の要求方針
政府は21日、健康・医療戦略推進本部を開き、2016年度の医療分野の研究開発予算についてエボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)などを重点分野として示した。日本でも将来的に感染者が出る可能性に備えて、新たな診断や治療、予防につながる研究を進める。
文部科学省や厚生労働省、経済産業省はそれぞれ今回の分野を中心に16年度の研究開発予算を財務省に要求する。重点分野には他にも患者ごとの遺伝子情報に基づいて最適な治療や予防策を施す「ゲノム医療」の推進を掲げた。医療機器の輸出を促すために、販路開拓に向けてメーカーへの支援を強化することも盛り込んだ。