安保法案、参院審議入りは27日以降に
今国会の焦点である安全保障関連法案の参院審議入りは27日以降になる見通しだ。自民党の吉田博美参院国会対策委員長と民主党の榛葉賀津也参院国対委員長が17日、国会内で会談し、参院選挙区の1票の格差を縮める公職選挙法改正案の審議を優先する方針で一致した。8月はお盆休みなどで審議できる日数は限られており、日程が窮屈になりそうだ。
吉田、榛葉両氏は安保法案を審議する特別委員会の設置で合意した。同法案の審議入りに関しては榛葉氏が「1票の格差の是正が先だ」と主張、吉田氏も理解を示した。
自民党は21日の総務会で「鳥取・島根」「徳島・高知」の2合区を柱とする公選法改正案を議論する。党幹部は「遅くとも来週中に党内手続きを終えたい」と語る。
自民、元気、次世代、新党改革各党は17日、国会内で参院選挙制度改革の実務者協議を開き、比例代表で現行の非拘束名簿式を維持することを確認した。
自民党内では合区対象の選挙区の候補を救済するため、比例代表候補の当選順位をあらかじめ党が決める「拘束名簿式」の復活を求める声が一部で出ていたが、野党の反発が強く、見送りを表明した。維新は会合を欠席した。