「石破派」様相強める 石破氏、無派閥連絡会の顧問に
石破茂地方創生相に近い議員が集まる「無派閥連絡会」は2日、内閣改造後初となる定例会合を開き、石破氏が顧問に就任した。事実上の「石破派」の様相を強めた形だ。党内に警戒する声がある中、石破氏は公務を理由に会合を欠席した。
無派閥連絡会は自民党の派閥に属さない議員が中心。山本有二元金融相や鴨下一郎前国会対策委員長ら石破氏に近い議員を中心に、2012年の衆院選後に発足した。石破氏は幹事長時代は「中立」な立場を取るとして参加を見送っていたが、9月30日付で入会した。
会合には田村憲久前厚生労働相や小池百合子元防衛相ら31人が参加した。会長の山本元金融相は「自民党のグループとして派閥の弊害を除去しながら進んでいく」と述べた。
石破氏と安倍晋三首相との溝が指摘される中、9月の内閣改造では同会から5人が副大臣や政務官に就任した。山本氏は「石破氏は来年の総裁選出馬は考えていない」と話しているが、同会の動きは石破氏が入閣後も党内基盤を維持できるかどうかを占いそうだ。