ヤマトHDの今期、純利益25%増に下方修正 法人向け数量が減少
ヤマトホールディングスは31日、2020年3月期(今期)の連結純利益が前期比25%増の320億円になりそうだと発表した。従来予想(48%増の380億円)から下方修正した。大口法人顧客向けの宅配便の取扱数量が想定より下回る。
売上高にあたる営業収益は3%増の1兆6700億円を見込む。従来予想から250億円引き下げた。宅配便は大口法人顧客向けの取扱数量が減少する。法人向け引っ越しサービスの再開時期が未定であることも響く。営業利益は6%増の620億円を見込む。従来予想は23%増の720億円だった。
あわせて発表した2019年4~9月期の連結決算は、営業収益が前年同期比1%増の8001億円だった。最終損益は34億円の赤字(前年同期は99億円の黒字)だった。宅配便単価は上昇したものの、人件費など販管費の増加が響いた。海外関連会社に絡んだのれんの減損などで持ち分法投資損失が拡大したことも重荷になった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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