川崎汽の4~9月期、最終黒字163億円 統合会社の採算改善で
川崎汽船が31日発表した2019年4~9月期の連結決算は、最終損益が163億円の黒字(前年同期は245億円の赤字)だった。日本郵船、商船三井と3社で統合したコンテナ船運航会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」が、収支改善の取り組みなどにより黒字に転換した。
営業損益は110億円の黒字(前年同期は123億円の赤字)だった。「製品物流」の部門別営業損益が105億円の黒字で、前年同期の231億円の赤字から黒字に転換した。持ち分法適用会社であるONEが、北米の長期契約運賃の改善や貨物構成の見直し、航路の改編などの取り組みで採算が改善した。
20年3月期通期の業績見通しについては、売上高を前期比12%減の7400億円に下方修正した。従来予想は10%減の7500億円。営業利益や純利益については据え置いた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕