岡三の4~12月期、純利益4倍の39億円 特別利益計上で
岡三証券グループが30日発表した2019年4~12月期の連結決算は、純利益が約4倍の39億円だった。持ち分法投資利益や投資有価証券売却益などの特別利益計上が寄与し、大幅増益となった。
売上高にあたる金融費用を除いた純営業収益は7%減の475億円、営業利益は44%減の11億円だった。個人向けのESG(環境・社会・企業統治)債の販売は好調だったが、国内株や投資信託の手数料収入が減少した。持ち分法適用会社の証券ジャパン(東京・中央)の株式を追加取得したことに伴い発生した負ののれんを営業外収益に計上し、経常利益は50%増の39億円と大幅に増加した。
20年3月期通期の連結業績見通しは「相場環境の変動の影響を受ける」ため予想が困難として開示していない。
同日記者会見した田中充取締役は中国で発生した新型肺炎の感染拡大について、「長期化すれば、日本株は当分の間、上値の重い展開も考える必要がある」との見通しを示した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕