オリガミ社長、金融の変革「待ったなし」 フィンサムのパネル討論
スマートフォン(スマホ)決済サービスのOrigami(オリガミ、東京・港)の康井義貴社長は28日、金融庁と日本経済新聞社が都内で共催した金融とテクノロジーの融合をテーマにしたフィンテック・サミット「フィンサム2018&レグサム」でのパネル討論で、金融業界の変革について「待ったなしで、ドラスチックな変革を起こしていかなければいけない状況になってきた」との考えを示した。
康井社長は「情報・通信(分野)より金融のほうが規制が厳しい」とも指摘。海外資本の国内流入などを見据え「金融と情報・通信それぞれの得意分野を寄せ集めて戦っていく必要がある」と述べた。
同討論に登壇した京大大学院の岩下直行教授は、日本の銀行について「銀行業とITの融合が生まれにくい環境にある」と指摘。大学で技術を学んでも、銀行に入行した後は営業職に充てられる人材が目立つことや、国内金融機関がイノベーションに関するスキルに苦手意識があることを指摘。「今は変わらなければいけない時」だと強調した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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