3月の食品スーパー売上高、既存店0.5%減 青果安が重荷 18年度は0.6%減
日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が23日発表した3月の全国食品スーパー売上高(速報値、既存店ベース)は、前年同月比0.5%減だった。前年実績を5カ月連続で下回った。全店の売上高は0.7%増の8855億円だった。引き続き青果の相場安が重荷となっている。
構成比率の高い青果・水産・畜産の生鮮3部門は既存店ベースで1.7%減だった。牛肉や豚肉の需要が堅調だった「畜産」は1.7%増、カツオやサバなどが好調だった「水産」も前年並みとなった一方で、葉物野菜などの相場安が続いている「青果」が5.2%減と全体を押し下げた。
メディアなどで取り上げられた影響でサバ缶や乾麺などが好調だった「一般食品」は0.9%増だった。青果相場の下落の影響でサラダ類が低迷した「総菜」やアイスなどの反動減があった「日配」は前年を下回った。
地域別では全6地域(北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)のうち、関東地方が前年を上回った。
併せて発表した2018年度の食品スーパー売上高(速報値、既存店ベース)は前年度比0.6%減だった。生鮮3部門のほか非食品部門が振るわなかった。全店の売上高は10兆7620億円と0.5%増えた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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