ビットコイン先物、米CMEの初日終値1万9100ドル 一時2万ドル超
【NQNニューヨーク=古江敦子】シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で18日に取引が始まった仮想通貨ビットコイン先物の初日の終値は、期近の2018年1月物が1ビットコイン=1万9100ドルだった。初値(2万0650ドル)から1550ドル(7.5%)低下した。初値が高値となり、その後は利益確定売りが優勢だった。
米国の日中の時間帯は1万9000ドルを挟んで推移した。一時は1万9765ドル近辺まで上昇したが初値には届かなかった。安値は1万8345ドル。売買高は1049枚となり、市場では「想定ほど盛り上がらなかった」との見方があった。
CMEは世界最大のデリバティブ(金融派生商品)取引所で、10日にビットコイン先物の取引を始めた米シカゴ・オプション取引所(CBOE)よりも流動性が高くなると期待されている。CMEとCBOEは基準とする現物価格が異なるため、両先物には価格差が生じる傾向がある。18日のCBOEのビットコイン先物は前週末から上昇し、期近18年1月物は1万9055ドルで終えた。
18日の現物価格は下落した。情報サイトのコインデスクによるとドル建て価格は1万8700ドル前半と前日から2%下げた。CME上場への期待から17日夜には1万9783ドルと過去最高値を付ける場面があった。