バフェット氏、アマゾン株を940億円取得 アップル株保有は変わらず
【NQNニューヨーク=岩本貴子】著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが2019年1~3月期にアマゾン・ドット・コム株を48万株、金額にして8億6063万ドル(約940億円)を取得したことがわかった。高い成長力に期待し、アップルに続いて巨大ハイテク企業の株取得を強めている。
15日に米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で判明した。バフェット氏は5月上旬の米テレビのインタビューでアマゾン株を初めて取得したと明かし「ずっとファンだった。(株を)買わなかったのは愚かだった」と絶賛していた。
アップル株の3月末の保有株数は2億4958万株と18年12月末と同水準だった。金額は474億949万ドル(約5兆2000億円)だった。
銀行株ではJPモルガン・チェースの保有を増やす一方、不祥事が相次いだウェルズ・ファーゴ株は4億980万株と18年12月末から4%減らした。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイの投資動向や解説、同氏に学ぶ投資術に関する記事をまとめました。
ウォーレン・バフェット氏(Warren Buffett) 1930年、米中西部ネブラスカ州のオマハに生まれる。6歳からガムを売り歩き、11歳で株式投資を始めた。「割安株投資の父」ベンジャミン・グレアム氏に感化されて投資家の道を志す。1965年に繊維会社だったバークシャー・ハザウェイの経営権を握り、同社を母体に投資や事業投資を展開して財を築いた。優良銘柄を本質的価値より低い価格で買う投資スタイルで知られ、「オマハの賢人」との異名を持つ。大富豪ながら質素な生活で知られ、コーラとハンバーガーを好む。