東宝の20年2月期予想、純利益14%増に上方修正 「天気の子」など好調
東宝は11日、2020年2月期の連結純利益が前期比14%増の345億円になりそうだと発表した。従来予想していた4%増の315億円から30億円引き上げた。主力の映画事業で「天気の子」など自社配給映画や映画館運営などが好調で、業績を押し上げる。
売上高にあたる営業収入は3%増の2540億円を見込む。従来予想は2500億円。主力の映画事業は、自社配給作品の新海誠監督のアニメ映画「天気の子」が興行収入130億円を超えたほか「劇場版おっさんずラブ」なども好調だった。他社の洋画作品なども集客が順調で映画事業は前年実績を大きく上回っている。演劇事業も「エリザベート」などが盛況で営業利益の予想は11%増の500億円と従来予想から50億円引き上げた。
併せて発表した19年3~8月期の連結決算は、営業収入が前年同期比8%増の1440億円、純利益が36%増の228億円だった。
同日、記者会見した浦井敏之常務は、10月の消費税率の引き上げの影響について「映画は見たい作品があれば収益が増える。増税の影響はない」との認識を示した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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