新日鉄住金の橋本次期社長、保護主義の台頭「大変難しい局面」
新日鉄住金(5401)は10日午後、トップ人事に関する記者会見を開いた。4月1日付で社長に昇格する橋本英二副社長は、米国をはじめとして保護主義が台頭してきている点について「経済全体、鉄の実需も押し下げつつあると認識しており、大変難しい局面だ」との考えを示した。そのうえで「新興国市場では需要は確実に伸びる」と述べ、国際競争で勝ち残りながら成長していく方針を示した。
4月1日付で会長に就く進藤孝生社長は橋本氏について「需要の拡大する海外が主戦場になるなか、海外事業の経験が豊富で国内外の顧客や海外の主要鉄鋼会社トップと広い人脈がある」と評価した。「使命感と責任感、優れた説得力をもって具体的な行動に移せる人で、頼りがいのあるリーダーだ」とも語った。
新日鉄住金は4月1日付で「日本製鉄」に社名を変更する。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕