日本金銭機械やグローリー、一時ストップ高 紙幣刷新で
(10時50分、コード6418)紙幣識別機大手の日金銭が急伸している。一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)となる前日比300円(26.5%)高の1432円をつけた。麻生太郎財務相は9日午前、政府・日銀が2024年度前半に千円、5千円、1万円の各紙幣(日本銀行券)を一新すると発表した。紙幣の刷新は2004年以来となり、識別機に更新需要が発生するとの思惑から買いが入った。現金の払い戻し機を製造するグローリー(6457)も一時ストップ高となるなど関連株に物色が集まっている。
千円札の図柄は北里柴三郎、5千円札は津田梅子、1万円札は渋沢栄一になる。市場では「刷新の時期は24年度で業績に貢献するには時間がかかるものの、大きな話題となっていることもあって関連株には個人投資家の買いが集中している」(ネット証券の情報担当者)との声が聞かれた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕