日清食HDの4~9月期、純利益11%減 原料費上昇など響く
日清食品ホールディングスが7日発表した2019年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比11%減の134億円だった。前期に不動産売却益を計上した反動が出たほか、原材料費や物流費の上昇が利益を圧迫した。
売上高にあたる売上収益は3%増の2213億円だった。主力の即席麺事業は国内の日清食品、明星食品のほか、米州、中国、アジアで販売が好調だった。一方で利益面では日清食品の関西工場稼働に伴う減価償却費の増加もあり、営業利益は12%減の197億円にとどまった。
20年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。売上収益は前期比3%増の4650億円、純利益は34%増の260億円を見込む。
同日記者会見した横山之雄取締役は「国内の即席麺事業の値上げは予定通り進んでおり全体で30億円弱くらいの影響がある」とした。海外事業については「(昨年減損を出した)米国事業は回復しており、中国やブラジル事業も順調に伸びている」と述べた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕