ダウ平均、大幅安で始まる見込み 中国関連に売り
【NQNニューヨーク=松本清一郎】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅安で始まりそうだ。先物相場を現物相場に換算すると、取引開始前の午前9時12分時点では前週末終値を480ドル前後下回る2万6000ドル強で推移している。トランプ米大統領が5日、中国の知的財産権侵害などを理由に2000億ドル分の同国製品に課す関税を10日から現在の10%から25%に引き上げると表明。米中摩擦の激化が世界景気の足を引っ張るとの懸念が広がっている。
取引開始前の時間外取引では中国売上比率の高い銘柄の下げが目立つ。建機のキャタピラーは3%強、航空機のボーイングや化学のダウは3%近く下げる場面があった。
米国市場に先行する海外相場も軒並み下落している。6日のアジア市場では上海総合指数が5.6%安、香港のハンセン指数も2.9%安で引けた。欧州ではドイツのDAXが一時2%強下げた。