日経平均、米株高受け上昇も(先読み株式相場)
6日の東京株式市場で日経平均株価は反発しそうだ。5日の米株高を好感し、心理的な節目の2万1000円前後に上昇する公算が大きい。個人投資家の戻り待ちの売りが上値を抑える可能性はあるものの、トヨタの決算内容次第では投資家心理が上向き、一段高となることも予想される。
5日の日経平均は一時、2万1000円目前まで上昇したが、その後下げに転じ、39円安の2万0844円で終えた。
ソフトバンク(SB)が5日発表した2018年4~12月期連結決算(国際会計基準)は営業利益が前年同期比19%増の6349億円だった。好決算を受け、5日の私設取引では一時、同日終値を200円上回る1559円で取引が成立した。SB株が公開価格(1500円)を上回れば、市場のムードが明るくなると期待する声がある。
5日の米株式市場ではハイテク株のほか、航空機大手のボーイングや高級衣料のラルフローレンなど中国関連が買われた。中国景気への懸念がやや薄れ、東京市場でも三菱重やコマツ、資生堂などに連想買いが入る可能性がある。
大阪取引所の夜間取引で日経平均先物3月物は上昇し、5日の清算値と比べ120円高い2万0950円で終えた。
トランプ米大統領は米東部時間5日21時(日本時間6日11時)、一般教書演説に臨む。インフラ投資や移民規制の強化などが中心とみられるが、中国との貿易協議にどう触れるかも焦点の1つだ。米中貿易摩擦への警戒感が後退すれば相場全体を押し上げる材料となる。
個別ではトヨタに注目だ。午後に2018年4~12月期の連結決算(米国会計基準)を発表する。大和住銀投信投資顧問の門司総一郎シニア・エコノミストは、「トヨタの決算はこれまで様子見姿勢だった投資家が買い出動するきっかけになる可能性がある」とみていた。
きょうは国内で三菱重や新日鉄住金、ソフトバンクG(SBG)が18年4~12月期決算を発表する。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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