日銀総裁、リブラなど安定通貨の普及「政策波及効果弱まる可能性」
日銀の黒田東彦総裁は4日、財団法人金融情報システムセンター(FISC)の創立35周年記念講演会で講演した。日銀が公表した要旨によると、フェイスブックが主導するデジタル通貨「リブラ」に代表されるグローバルなステーブルコイン(安定通貨)について黒田総裁は「決済サービスを改善させる潜在力を持つ」との認識を示した。その一方で、「普及によって、各法域で自国通貨とは異なる独自の通貨建て取引が増えれば、金融政策の波及効果が弱まり、金融システムの安定も損なわれる可能性がある」と述べた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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