三井化学、4~9月期を下方修正 ナフサ下落で、通期は据え置き
三井化学は1日、2019年4~9月期の業績見通しを下方修正した。売上高は前年同期比5%減の6850億円(従来予想は3%増の7450億円)と、一転減収となる。純利益は52%減の200億円(同33%減の280億円)を見込む。石化製品の基礎原料であるナフサ価格の下落などで主力事業の採算が悪化し、4~6月期が減収減益となったことを踏まえた。
4~6月期の売上高は前年同期比4%減の3427億円、純利益は47%減の125億円だった。ナフサを含む基盤素材事業の売上高は4%減の1635億円だった。自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーの需要減などにより、モビリティ事業も減収減益となった。
20年3月期通期の連結業績予想は、下期の経済環境の不透明さから算定は困難として従来予想を据え置いた。売上高は前期比4%増の1兆5400億円、純利益は前期比微減の760億円を見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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