松山はイーブンパーでホールアウト マスターズ最終日
【オーガスタ(米ジョージア州)=奈良部光則】男子ゴルフの今季メジャー初戦、マスターズ・トーナメントは10日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、首位と2打差の3位から出た松山英樹は、4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算イーブンパー、288でホールアウトした。
前日、最終ラウンドを前に「とにかく落ちついて」と話していた松山。しかし、1番でパーオンを逃してボギー発進。2番(パー5)でバーディーを奪ったが、難度の高い4番(パー3)はティーショットをバンカーに打ち込みボギー。5番でもボギーを重ねた。
気持ちの乱れがショットに出たか、6番(パー3)ではティーショットを右に曲げたうえに大きくショート。2打目もグリーンからこぼれ落ちるなど痛恨のダブルボギーとなった。
後半は10番でバーディーを奪取。13番(パー5)でもイーグル逃しのバーディーとした。ただ、バーディーチャンスをものにできず、天をあおぐ場面が目立った。
一方、3日間連続首位を走ってきたジョーダン・スピース(米国)は4連続を含む5バーディー、1ボギーの安定感で前半を折り返したが、ハーフターン後は調子が一変。10番から連続ボギーとし、12番(パー3)では池に打ち込むなど痛恨の「7」をたたいた。
ホールアウト組では米ツアー未勝利のダニー・ウィレット(英国)がボギーなしの5バーディー、67で回り、通算5アンダー、283で最終ラウンドを終えた。リー・ウェストウッド(英国)は69をマークし通算2アンダーだった。四大大会制覇を狙ったロリー・マキロイ(英国)は通算1オーバーで、今年もグリーンジャケットを手にすることはできなかった。