小池氏「衆院補選の先頭に」 二階氏「一緒にやる」
会談70分、協力確認
自民党の二階俊博幹事長と小池百合子東京都知事は6日昼、都内のホテルで会談し、小池氏の議員辞職に伴う23日投開票の衆院東京10区補欠選挙での協力を確認した。二階氏が「是非しっかりと全面的にやっていただきたい」と求めると、小池氏は「自分が選対本部長になったつもりで先頭に立ってやりたい」と応じた。
同席した自民党都連会長の下村博文・党幹事長代行が明らかにした。会談は二階氏が呼びかけたもので、約70分に及んだ。
補選には7月の都知事選で小池氏を応援し、二階氏から厳重注意処分を受けた若狭勝衆院議員が自民党公認で出馬する。小池氏は「(自らの地盤だった)10区は非常に大切に思っている」と強調。二階、下村両氏と「全力を挙げて一緒にやろう」と申し合わせた。
選挙期間中、唯一の日曜となる16日には安倍晋三首相と小池氏、公明党の山口那津男代表が若狭氏の選挙応援に入ることも確認した。鳩山邦夫元総務相の死去に伴う23日投開票の衆院福岡6区補選でも、小池氏は10日に現地入りし、邦夫氏の次男で前福岡県大川市長の鳩山二郎氏を応援する考えを伝えた。
小池氏は豊洲市場への移転問題について「いま石原慎太郎元都知事のヒアリングなどを急いでやろうとしている。色々な結果を踏まえて最終的に判断したい」と述べた。
2020年東京五輪・パラリンピックの開催費用に関しては「安かろう、悪かろうという発想ではない。無駄なコストの見直しはするが、都民、国民に長く、レガシー(遺産)として残るような五輪、パラリンピックをどうつくるかの構想も考えている」と語った。