コストコなど2社に警告 公取委、ガソリン不当廉売疑い
愛知県常滑市の中部国際空港の対岸地域で11月、ガソリンを著しく安い値段で販売したとして、公正取引委員会は24日、独占禁止法違反(不当廉売)の疑いで、会員制量販店を展開する、コストコホールセールジャパン(川崎市)と、石油販売会社、バロン・パーク(同県半田市)の2社に不当廉売をやめるよう警告したと発表した。
公取委によると、2社は11月18日から27日の10日間、レギュラーガソリンを極端な安値で販売した疑い。結果として、周辺地域の競合店の営業を困難にさせる恐れがあった。最安値で1リットル当たり86~87円で売っていたという。資源エネルギー庁によると、同時期、県内の価格は120円台で推移していた。
同空港の対岸地域では、バロン社が8月、常滑市りんくう町にガソリンスタンド(GS)を出店。コストコ社が11月18日に同町の店舗にGSを併設すると、安売り競争が過熱したという。