ソニーモバイル社長に十時氏 鈴木氏は事実上の引責
ソニーは30日、スマートフォン(スマホ)子会社、ソニーモバイルコミュニケーションズの新社長にソニーの十時裕樹業務執行役員SVP(50)が11月16日付で就任すると発表した。鈴木国正社長(54)は退任し、エンタテインメント担当のソニーグループ役員に就く。事実上の引責とみられる。経営責任を明確にし、スマホ事業の再建を加速する。
鈴木氏は12年にソニーモバイル社長に就任。スマホの拡大戦略を指揮してきた。ただ、中国勢との競争でスマホの販売台数が鈍化。期初に5000万台としていた世界販売目標を4300万台に下方修正した。9月には1800億円の減損損失を計上した。
ソニーの構造改革を主導していた十時氏をスマホの経営に専念させる。
十時 裕樹氏(ととき・ひろき) 87年(昭62年)早大商卒、ソニー入社。02年ソニー銀行代表取締役、13年ソネット副社長、同年ソニー業務執行役員SVP。山口県出身。
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