パイオニア、欧州ヒアと資本提携 自動運転向け地図を共通化
パイオニアは19日、欧州のデジタル地図大手ヒアと資本提携すると発表した。自動運転向けの高精度地図の仕様を共通化するなどして世界の自動運転車の需要を取り込む。パイオニアがヒアの株式の1%未満を取得するとともに、ヒアを割当先とする第三者割り当てによる新株式を発行する。相互に約22億円を出資する形になる。
両社は2月に業務提携を発表済み。資本提携に発展させて関係を強化する。
ヒアはデジタル地図の世界大手。独アウディやBMW、ダイムラー、米インテルなどが出資する。パイオニアは2月に業務提携して自動運転向けの高精度地図の仕様共通化などに取り組んできた。自動運転向け地図に先駆け、既存の地図の相互利用も始める計画。
パイオニアは自動運転の専門部署を2016年に立ち上げて取り組みを強化してきた。子会社のインクリメント・ピー(東京・文京)を通じて高精度地図を開発するとともに、自動運転に欠かせない次世代センサーの開発に注力する。16年4月からの5年間で自動運転向け開発に約100億円を投じている。
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