NTT、情報セキュリティー事業集約 世界展開を視野
NTTは6日、グループ会社を通じて日米欧などで展開する情報セキュリティー事業を集約すると発表した。事業の再編後は新会社「NTTセキュリティ」がセキュリティー事業を担当する。サイバー攻撃などの増加でセキュリティーへの関心は世界的に高まっている。NTTは、事業再編を通じて先進的な技術やサービスを開発、世界的に展開していくための体制を整える。
NTTセキュリティの資本金は255億円。NTTが100%出資する完全子会社となる。社長兼最高経営責任者(CEO)はNTTの沢田純副社長がつとめる。従業員は約1300人。8月1日から事業を開始する。
新会社に集約するのは、NTTグループで欧州が拠点の独NTTコム・セキュリティ(イスマニング)、米ソリューショナリー(ネブラスカ州)。このほか、NTTが海外戦略を強化するために買収した南アフリカ共和国のディメンション・データ(ヨハネスブルク)、セキュリティー分野を研究開発する米国のNTTイノベーション・インスティチュート(カリフォルニア州)もセキュリティー関連事業を移管する。
NTTコミュニケーションズの関連部門も新会社に加わる。
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