フィリピン航空、サービス「5つ星」めざす
■フィリピン航空(同国航空大手) ハイメ・バウティスタ社長は同社の5カ年計画の一環として2020年までに英国の航空サービス調査会社スカイトラックスの最上級格付けである「5つ星」の獲得を目指すと語った。
これにより、アジアで最も古い歴史を持つフルサービスキャリアの一つとしての輝きを取り戻したいとしている。
同社は航空機の更新やネットワークの拡大、サービス水準の向上などを通じ、まず17年に4つ星の獲得を目指す。その一環として8000万ドル(約90億7600万円)以上を投じ、現在保有する機材の座席間隔を広げるほか機内エンターテインメントを充実させる。
フィリピン航空の格付けは現在3つ星。5つ星は、全日本空輸、アシアナ航空、キャセイパシフィック航空、ガルーダ・インドネシア航空、海南航空、シンガポール航空などでアジアに集中、タイ国際航空などが4つ星で続く。このほかビーマン・バングラデシュ航空が2つ星。北朝鮮の高麗航空が最下位の1つ星となっている。
スカイトラックスは、同社の航空サービス評価システムを、機内や地上サービスの質の水準を示す「グローバルベンチマーク」だとしている。(マニラ=クリフ・ベンゾン)