宇都宮の餃子像、JR駅改札階へ 目立つ場所に再移転
「ギョーザのまち」として知られる宇都宮市のシンボル「餃子像」をJR宇都宮駅西口の1階ロータリーから、改札を出てすぐの2階デッキ上へ移転する計画が進んでいる。場所が分かりづらく、観光客から「どこにあるのか」と問い合わせが相次いでいるためだ。市や観光協会は「新しい待ち合わせスポットになれば」と期待を寄せる。
餃子像は高さ約2メートル、重さ約1.7トンの大谷石製で、1994年に作られた。ビーナスがギョーザの皮に包まれている独特の風貌が話題を呼び、当初設置されていたJR宇都宮駅東口広場では観光客らが記念撮影する姿がよく見られた。
2008年に東口地区の整備事業に伴い、現在の場所に移されたが、デッキの真下で日陰になって目立ちにくく、見つけるのに苦労する観光客もいる。そこで市などが「まちのシンボルがどこにあるのか分からないようではいけない」と再移転に向け動きだした。
場所は多くの人の目に留まる西口の2階デッキ上を予定。11月1、2日開催の「宇都宮餃子祭り」までには引っ越しを完了させたい考えだ。
前回の移転時、クレーンで持ち上げた際にワイヤが外れて落下し、胴体が真っ二つに割れて接着剤で修復するというトラブルがあった。宇都宮観光コンベンション協会の石川和明事務局長(57)は「今度は傷つけないように安全第一でやりたい」と話している。〔共同〕