「子供に投資」「都と連携」 衆院東京補選で候補者
東京都の小池百合子知事の都政転出に伴う衆院東京10区(豊島区全域と練馬区の一部)補選は22日、選挙戦最終日を迎えた。政党幹部や小池知事が相次ぎ応援に入り、注目を集めた東京10区。候補者は駅頭や商店街などで最後まで支持を訴えた。
「(選挙戦で)完全燃焼の熱意を持って勝ちたい」。民進党の新人、鈴木庸介氏(40)は午後7時半、青色の半袖シャツ姿でJR大塚駅前に登場。「コンクリートでなく子供への投資がこの国を豊かにする」と教育環境の充実を訴えた。
選挙戦を通じ、同党の蓮舫代表をはじめ、山尾志桜里・前政調会長らが何度も応援に入った。この日も野田佳彦幹事長が駆け付け、「安倍政権の暴走に歯止めをかけるための選挙だ」と与党との対決姿勢を強調した。
ほぼ同時刻、JR池袋駅前でマイクを握った自民党公認、若狭勝氏(59)は「皆さんの大きな一票、大きな信頼をいただきたい」。選挙戦でかれた声を振り絞った。
演説には小池知事の姿も。12日間の選挙期間中、7日間も応援に入り「国と都と区の3つが連携することで色々な効果が出てくる。若狭候補を圧勝させてほしい」と強調。若狭氏も「小池知事の考え方を心から支援している私のような国会議員が必要だ」と連携をアピールした。
諸派新人で幸福実現党青年局部長の吉井利光氏(34)はJR池袋駅前で街頭演説し「消費税を5%に戻して、元気な日本経済を取り戻そう」などと訴えた。
都選挙管理委員会によると、21日までの期日前投票の投票者数は約2万4千人で、2014年衆院選を約5千人下回る。