片岡清死刑囚が死亡 広島・岡山で2人殺害
法務省は15日までに、広島、岡山で高齢者2人を殺害したとして強盗殺人罪などに問われ、2011年に死刑が確定した片岡清死刑囚(84)が、14日にアルツハイマー病に伴う摂食障害と衰弱のため死亡したと発表した。
法務省によると、片岡死刑囚は広島拘置所に収容されていたが、アルツハイマー病などで今年1月から近くの病院に入院し治療を受けていた。刑事施設に収容されている確定死刑囚は125人となった。
確定判決によると、金品を奪う目的で03年9月、広島県東城町(現庄原市)の女性(当時91)方に侵入し、首を絞めて殺害。逃亡中の04年12月、岡山県井原市でそば店店主の男性(同76)をバールで殴り殺害、現金約5万円などが入った財布を奪った。
一審・岡山地裁は広島の事件に強盗致死罪を適用し無期懲役としたが、二審・広島高裁岡山支部は強盗殺人罪が成立するとして死刑とし、最高裁も支持した。〔共同〕