北陸新幹線、JRが試運転 乗務員も訓練
来年3月14日の北陸新幹線延伸開業(長野―金沢)を控え、JR東日本とJR西日本は8日、車両の試運転を始めた。乗務員の訓練のほか、新型のE7系、W7系車両の走行試験、駅や線路などの設備のチェックを開業前日まで続ける。
両社によると、乗務訓練するのは運転士と車掌計約220人。長野駅から上越妙高駅の間を1日当たり最大で25回程度、上越妙高駅から金沢駅の先にある白山総合車両所(車両基地)の間を最大14回程度往復する。
飯山駅(長野県飯山市)の新幹線ホームでは8日午前10時ごろ、長野を出発した最初の列車の到着を知らせるアナウンスが流れ、ヘッドライトを光らせた12両編成のE7系がゆっくりと入線し停車。運転台の運転士が停止位置を確認した後、再び出発した。JR東日本長野支社の広報担当者は「開業が近づいたことをあらためて実感した。万全の準備をして当日を迎えたい」と話した。
北陸新幹線は最速列車「かがやき」が東京―金沢を2時間28分で結び、停車駅が多い「はくたか」、富山―金沢を行き来する「つるぎ」、東京―長野の「あさま」も運行する。10月までは建設を担った鉄道建設・運輸施設整備支援機構が走行試験をし、線路などの施設に問題は見つからなかった。〔共同〕