「妖怪ウォッチ」本が首位 年間ベストセラー
情報会社のオリコンは1日付で今年の本のベストセラーランキング(2013年11月18日~14年11月16日)を発表し、総合部門は「妖怪ウォッチ2 元祖/本家オフィシャル攻略ガイド」が首位となった。推定売り上げは94.1万部。同部門では3年連続でミリオンセラーは生まれなかった。
同書はアニメ化もされ、幼稚園児や小学生に大人気のゲーム「妖怪ウォッチ」の攻略本。コミックや図鑑など関連本計13作品で230.3万部の売り上げとなった。
2位は水野敬也さんと長沼直樹さんの「人生はニャンとかなる!」。かわいい猫の写真とともに偉人の名言を引用し、お疲れ気味な現代人の心を慰めた。家庭でできる簡単なマッサージ法を紹介した鬼木豊さん監修、槙孝子さん著「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」は、タイトルの妙もあって3位だった。
主題歌が日本中で歌われ、一大ブームを巻き起こした映画「アナと雪の女王」の関連本も、児童書を中心に版を重ね、43作品で計213.1万部の売り上げとなった。
小説では「半沢直樹」シリーズの第4弾、池井戸潤さんの「銀翼のイカロス」が総合7位、本屋大賞を受賞した和田竜さんの「村上海賊の娘 上」が同8位。村上春樹さんの新作短編集「女のいない男たち」は同16位だった。
文庫本部門では、昨年末に映画が公開されたことを受け、百田尚樹さんの「永遠の0」が2年連続で1位。年間売り上げ部数が推定146.4万部と、記録的ヒットが続いている。
コミック部門は1~3位を尾田栄一郎さんの「ONE PIECE(ワンピース)」、4~6位を諫山創さんの「進撃の巨人」の各巻が占めた。
一方、出版取次の日販がまとめた年間総合1位は「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」だった。
〔共同〕