ロンドン株11日 小反落 5ポイント安で終了 鉱業株、たばこ株に売り
【NQNロンドン】11日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は小反落した。前日10日の終値に比べ5.76ポイント安の7273.54で引けた。上昇・下落銘柄数は拮抗した。
午後に一時、構成銘柄の8割近くが下落し、下げ幅を広げる場面があったが、引けにかけて同日の高値付近まで値を戻した。鉱業株やたばこ株などの大型株が売られ、指数を押し下げた一方で、時価総額の大きい石油株が上昇し、指数を下支えした。
銅価格の下落に伴い、鉱業株が終日売られた。米中の貿易摩擦問題が懸念されるなか、鉱業株に売りが出やすい地合いが続いている。
たばこのインペリアル・ブランズとブリティッシュ・アメリカン・タバコが安くなり、指数の下げを主導した。前日に外国為替市場で対ドルなどでポンド高が進んだことから、為替変動の影響を受けやすい多国籍企業の売りを誘った。銀行株と保険株も軒並み下落した。
半面、建機・産業機器レンタルのアシュテッド・グループが5%超となり、大きく上昇した。四半期決算が大幅な増益となり、通期業績も予想を上回る見込みとの自信を示したことを好感した買いが入った。原油高を追い風に石油株は上昇した。