米国株、ダウ3ドル安 ヘルスケアとIBM株安が重荷も、景気敏感株が支え
【NQNニューヨーク=川内資子】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落し、前日比3ドル12セント安の2万6449ドル54セントで終えた。四半期決算が失望を誘ったIBMのほか、ヘルスケア株が売られ相場の重荷となった。一方、ハイテクや金融など景気敏感株の上昇が支えとなり、ダウ平均は方向感に乏しくもみ合う場面が目立った。
前日夕に発表した決算で売上高が市場予想を下回ったIBMが4%下落し、1銘柄でダウ平均を40ドルあまり押し下げた。米医療保険制度の改革が実現すれば業績に悪影響を与えるとの警戒感から、製薬のメルクや医療保険のユナイテッドヘルス・グループなどヘルスケア株が軒並み下落した。
アップルと知的財産紛争で和解した半導体のクアルコムが大きく上昇、アップルも買われた。和解を受けて採算の悪い次世代スマートフォン向け半導体開発からの撤退を発表したインテルも上昇した。
中国の経済指標が市場予想を上回り、世界経済の減速懸念がやや和らいだ。金融のゴールドマン・サックスやスポーツ用品のナイキ、半導体のマイクロン・テクノロジーなど景気敏感とされる銘柄が買われたのも相場を支えた。
ナスダック総合株価指数も小反落し、同4.145ポイント安の7996.080で終えた。半導体などハイテク株は全般に堅調だったが、アムジェンなどバイオ製薬株が下げ指数を押し下げた。