米国株、反落で始まる ダウ131ドル安 目先の利益確定売り先行
【NQNニューヨーク=古江敦子】13日の米株式相場は3営業日ぶりに反落して始まった。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比131ドル06セント安の2万4470ドル21セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同31.920ポイント安の6950.044で推移している。ダウ平均は前日までの2営業日で約740ドル上げていたため、目先の利益確定を目的とした売りが先行している。欧州株安が重荷となったうえ、金利上昇や相場変動への警戒も売りを促した。
朝方発表の2017年10~12月期決算で北米販売が低調だった飲料・食品のペプシコが下落。通期の業績見通しが市場予想に届かなかった後発薬のテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズが安い。
ダウ平均の構成銘柄では通信のベライゾン・コミュニケーションズやマイクロソフト、製薬のメルクが下げている。
一方、ドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが上昇。米医薬品卸大手のアメリソースバーゲンに対し買収交渉を始めたと伝わり、事業拡大に伴う業績改善を見込んだ買いが入った。アメリソースバーゲンは急伸している。売上高が市場予想を上回ったスポーツ用品のアンダーアーマーが高い。食材配送のブルーエプロンは決算が想定ほど悪化しなかったとの見方から買われている。
ダウ平均銘柄では工業製品・事務用品のスリーエム(3M)や小売りのウォルマートが上昇している。