米国株、小動きで始まる アップルの新製品発表に関心
【NQNニューヨーク=森田理恵】12日の米株式相場は小動きで始まった。午前9時35分時点では、ダウ工業株30種平均は前日比10ドル37セント高の2万5981ドル43セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同29.771ポイント安い7942.703で推移した。取引時間中にアップルの新製品の発表や、米国の地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表を控え、様子見ムードが広がっている。
ネットラジオのパンドラ・メディアに買いが先行した。米ニーダム・アンド・カンパニーのアナリストが12日付で目標株価を引き上げた。投資判断の引き上げが伝わった宝飾品大手のティファニーも高い。バイオ製薬のギリアド・サイエンシズは前日夕に関節リウマチの治療薬の臨床試験で効果がみられたと発表し、上昇。調査会社のニールセン・ホールディングスは12日付で公表した経営戦略の見直し案で、会社の売却も選択肢だと説明し、買われている。
一方、半導体株の下げが続き、相場の上値を抑えている。マイクロン・テクノロジーが大幅安。ゴールドマン・サックスが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズも投資判断と目標株価の引き下げが伝わり、売りが先行した。