松浦晃一郎(24)さまざまな活動
水資源保護へ諸機関束ねる ドーピング禁止条約を採択
ユネスコはさまざまな仕事を担っている。あれもこれもと手を出し、中途半端になっていることがよくあった。特に自然科学分野は広く浅くという傾向になっていた。
そこで世界の水資源に重点を置いた。調べると、水にかかわる国際機関はユネスコ、国連環境計画(UNEP)など23もあった。どれも水問題の特定の側面ばかり担当し、全体像を捉えていなかった。データの取り方も国ごとにばらばらだった。
世界的な非政府組織(N...
第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんは、国連傘下の国際機関トップを務めた数少ない日本人です。外交官として機密情報を入手したエピソードから、国際機関における大国の主導権争いや激烈な選挙戦まで、生々しい裏話を明かします。新型コロナウイルスによる危機で国際機関の重要性が再認識されているいま、真の国際人育成が急務だと説きます。