松浦晃一郎(7)妻との出会い
経済ミッション つないだ縁 長い夏休み、欧州各地を旅行
1963年9月、アフリカ勤務を終え、東京に戻った。今度の職場は外務省経済局。当時花盛りだった経済外交の担当局である。財界を束ねた経済ミッションを世界中に送り出していた。主たる目的は官民が協力して日本と世界各国との経済関係を推進することだった。
配属された中近東課は英語名では中近東アフリカ課であり、中近東とアフリカの両方の面倒をみた。
64年は北アフリカ6カ国を訪れ、建設中だったエジプトのアスワン...
第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんは、国連傘下の国際機関トップを務めた数少ない日本人です。外交官として機密情報を入手したエピソードから、国際機関における大国の主導権争いや激烈な選挙戦まで、生々しい裏話を明かします。新型コロナウイルスによる危機で国際機関の重要性が再認識されているいま、真の国際人育成が急務だと説きます。
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