松浦晃一郎(6)初めてのアフリカ
空調なしアパートで我慢 野口英世の銅像を建立
1961年9月、本格的な外交官生活が始まった。初任地は西アフリカのガーナだった。留学も研修も米国だったので、そのまま米国勤務になるか、東京に戻るかのどちらかと思っていたので、びっくりした。
それでも挑戦は好きだったので、「よし、アフリカを徹底的に勉強しよう」という気になった。米国からロンドン経由でガーナの首都アクラに向かった。
アフリカでは植民地の独立が相次ぎ、ガーナの大使館だけで10カ国も担当...
第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんは、国連傘下の国際機関トップを務めた数少ない日本人です。外交官として機密情報を入手したエピソードから、国際機関における大国の主導権争いや激烈な選挙戦まで、生々しい裏話を明かします。新型コロナウイルスによる危機で国際機関の重要性が再認識されているいま、真の国際人育成が急務だと説きます。
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