松浦晃一郎(4)小説家へ切磋琢磨
父説き伏せ、日比谷高受験 原書の購読で語学力向上
学習院中等科を卒業すると最難関とされていた日比谷高校に進んだ。都立高校を受験すると高等科への内部進学はできなくなる。父は「日比谷に受かるのか」と渋った。浦和であった2000人が受けた模擬試験でトップを取り、受験を許してもらった。
日比谷高校で思い出深いのが社会科の木下航二先生だ。テーマを出し、生徒に自由に意見を言わせた。
サンフランシスコ講和会議で西側諸国とだけ平和条約を結んだ単独講和でよかった...
第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんは、国連傘下の国際機関トップを務めた数少ない日本人です。外交官として機密情報を入手したエピソードから、国際機関における大国の主導権争いや激烈な選挙戦まで、生々しい裏話を明かします。新型コロナウイルスによる危機で国際機関の重要性が再認識されているいま、真の国際人育成が急務だと説きます。