小林光一(1)囲碁の世界
遅咲きだった棋士人生 30代で開花 タイトル60個
ありがたいことに囲碁に関わる話題が、最近、新聞やテレビでよく取り上げられる。
主役は仲邑菫(なかむらすみれ)初段。かわいらしい小学生の女の子が大人のプロ棋士と対等の立場で戦い、負かしてしまうことも珍しくない。やっつけられる方はたまったものではなく、しばらく自分が当たりたいとは思わないが、彼女の活躍が囲碁を全く知らない人にも注目されファンの広がりにつながっているのは確かだろう。
藤井聡太七段を中心...
囲碁棋士で名誉棋聖の小林光一さんは歴代3位となるタイトル獲得数60を誇ります。21歳のとき、師匠・木谷実九段の娘で13歳上の禮子プロと結婚。タイトル戦で活躍し始めるのは30歳を過ぎてからで同門の趙治勲さんらと名勝負を繰り広げます。遅咲きの名棋士が半生を振り返ります。