NZドル安値圏に低迷 追加利下げ観測 根強く
通貨番付
ニュージーランド(NZ)ドルが安値圏に低迷している。同国経済と結びつきが強い中国の景気減速への懸念が広がっており、相場の上昇を抑えている。中央銀行であるNZ準備銀行の追加利下げ観測も根強く、買いが入りづらい。
準備銀は今月13日に年1.00%である政策金利の据え置きを決めた。利下げ予想が優勢だったため、発表直後は据え置きに驚いた市場参加者から一時的にNZドル買いが集まった。だが、長続きはしなかった。
現在の対米ドル相場は1NZドル=0.64米ドル前後にとどまり、半年前である4月末の水準を4%程度下回っている。NZ準備銀のオア総裁は政策発表後の声明で今後の追加緩和に含みを持たせている。中国の景気減速への懸念は大きく、金融市場では「いずれ追加利下げに動く」との予想が多い。
(日経QUICKニュース)
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15日までの1週間の外為市場で円が上昇した。米中貿易協議への進展期待が後退し、安全通貨とされる円が買われた。