景気減速でも強いファンドは 3本のシリーズ、人気集中
投信番付
投資信託の販売が減少するなか、3本のファンドのシリーズに人気が集中している。「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」(以下、「グロイン」)、「東京海上・円資産バランスファンド(愛称:円奏会)」、「グローバル3倍3分法ファンド」の3つだ。年間資金流入額上位10本のうち5本を同3ファンドのシリーズが占める。
過去1年間、同3ファンドのシリーズには約1兆200億円が流入した。それ以外の全ファンド約5500本からは約1兆800億円の資金が流出した。この3ファンドのシリーズ以外、ほぼ売れていない状況といえる。
「グロイン」はディフェンシブな世界の公益株に投資し、「円奏会」は国内資産に限定したバランス型ファンドで国内債券の比率が高い。「3倍3分法」は国内外の株式、債券、リートの3倍ブルのバランス型ファンドで、先進国債券の先物への投資比率が高い。いずれも、景気減速局面で強みを発揮して運用成果を出し人気を集めた。
(QUICK資産運用研究所 清家武)