海外REIT型の運用成績 アジアが投資対象 上位
投信番付
世界的な低金利環境が続く中、比較的着実な利回りを得られる投資先として不動産投資信託(REIT)に資金が向かっている。主に海外のREITに投資する投資信託について過去3年の運用成績を調べてみた。
トップは三井住友トラスト・アセットマネジメントの「アジアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」だった。日本を除くアジア諸国・地域に上場するREITを主要な投資対象とする。安定的な配当収入の確保を重視しつつ、値上がり余地や流動性などを勘案して投資する銘柄を選ぶ。実際に組み入れている銘柄はシンガポールと香港の18銘柄で、基準価格の変動は大きくなりやすい。
ランキングの上位は投資する地域がアジアの投信が占めた。アジアは経済成長率が高い国や地域が多く、REITの利回りも比較的高い。懸念されるのが香港でのデモだ。長期化すると経済への影響を通じて、REITの運用成績に陰りが出る可能性がある。
(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)