年初からの時価総額上昇率 半導体関連が上位
日本株番付
米中貿易摩擦の懸念がやや薄れ、日経平均株価が年初来高値圏で推移している。2018年末と比べた上昇率は1割強。なかでも時価総額を伸ばした企業はどこか。
日経平均の採用銘柄を対象に18年12月末と比べた時価総額の増加率をランキングした。首位は半導体製造装置のアドバンテストで、上昇率は約2.3倍。次世代通信規格「5G」の実用化に向けスマートフォンや半導体のメーカーが設備投資を増やしており、業績への追い風を期待する買いが集まっている。半導体市況の回復を見込んだ買いが入る東京エレクトロンやSCREENホールディングスも上位に並んだ。
2位の武田薬品工業はアイルランド製薬大手シャイアーを買収するため新株発行した影響が大きい。第一三共は英アストラゼネカとの提携などが好感され、時価総額は約2倍に増えた。
米中摩擦が逆風になったFA(工場自動化)銘柄にも買い戻しの動きがみられる。10位の安川電機は中国向け受注が改善して時価総額が56%増えた。